「毎回1億5千万円つぎこんでいた」の証言も
井川氏側は、借入金をカジノにつぎ込んだことは否定しているが、井川氏の「カジノ好き」にまつわるエピソードは、すでに複数の週刊誌が報じている。各誌を総合すると、ラスベガスよりもマカオが「主戦場」だったようで、週刊文春の9月29日号では、マカオのカジノ関係者が
「3か月に約1回の割合で、毎回1億5000万円ほど持ち込んで、カジノにつぎ込んでいました」
「完全にバランス感覚を失っていて、周囲もいずれパンクするのではないかと思っていました」
と、08年頃の様子を証言しているほか、「週刊現代」10月8日号では、井川氏の「飲み仲間」と称する人物が
「マカオには週末に行くんです。金曜夜8時の便で成田を出て、香港経由でマカオに入り、日曜まで遊ぶ」
と、強行軍ぶりを明かしている。
カジノにまつわる「物証」もある。「フラッシュ」10月11日号には、
「大王製紙ボンボン会長がカジノで『愛人とドヤ顔』」
と題して、大量のチップを前に自慢げな表情を見せる井川氏の写真が掲載されている。
同誌によると、写真は都内のカジノバーで撮影されたとされる。
また、芸能人やベンチャー経営者との人脈も豊富だったようだ。例えばサイバーエージェントの藤田晋社長は、07年11月13日のブログでは、井川社長からプレゼントされたという大王製紙の主力商品「エリエール」のケータイストラップの写真を載せている。