「ウォール街デモ」世界各地に急拡大 東京でも開催に向け「公式サイト」

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   高い失業率や経済格差の拡大に抗議して米ニューヨークのウォール街周辺で行われている大規模デモは、拡大の一途をたどっている。デモの合い言葉は「ウォール街を占拠せよ」。デモはすでに全米各地に広がっている上、東京を含む世界各地でデモの呼びかけが始まっている。

   ウォール街周辺のデモをめぐっては、フェイスブック上でデモの実施予定や集合場所が頻繁に発信されている。

全米147都市でデモの呼びかけ行われる

「Occupy Tokyo」のウェブサイト。デモの日時は決まっていない模様だ
「Occupy Tokyo」のウェブサイト。デモの日時は決まっていない模様だ

   それ以外にも、デモの様子を記録した動画などが大量にアップロードされている。動画では、

「移民への攻撃をやめよう」
「人民の、人民による、人民のための政治」
「自由になろう」

といったプラカードをかかげた参加者が、警察官に拘束される様子が収められている。

   「ウォール街を占拠せよ」以外にも、姉妹サイトとも言える「一緒に占拠せよ」(Occupy Together)もスタート。サイトでは、その目的を「今起こっている『ウォール街を占拠せよ』運動を支持し、それぞれの地域で起こっている出来事の情報を伝えること」と説明。全米各地でのデモの予定を集約して掲載している。すでに有名になった「我々は99%だ」といった標語が印刷されたポスターのデータをダウンロードすることができるものの、積極的にデモを組織したり、デモの目的や目標を強調したりしている訳ではない。

   サイトによると、「○▲を占拠せよ」(Occupy○▲)とのスローガンを掲げたデモが全米各地で起こっており、現時点ではシカゴ、デンバー、カンザスシティー、ロサンゼルス、サンフランシスコで収録されたデモの動画が公開されている。サイトから確認できる限りでは、全米147都市でデモの呼びかけが行われている。

東京開催の日時や場所は決まっていない模様

   米国以外でも動きは広がっており、呼びかけの対象として、オーストラリア5都市、カナダ8都市、ヨーロッパ13都市、メキシコ1都市が挙がっている。特にヨーロッパでは、デモの予定日が10月15日に集中。米国では連日デモを行っている都市も多く、この10月15日という日がひとつの「ヤマ」になりそうだ。

   アジアで唯一名前が挙がっている都市が東京で、すでに「Occupy Tokyo」の公式サイトやフェイスブックのページも立ち上がっている。ページでは、すでに英語で「ニューヨークから応援しています」といったメッセージがいくつか寄せられている。だが、現時点では、まだ開催日時や場所は決まっていない模様で、

「誰が組織しているのか」
「霞ヶ関、永田町、あの忌まわしい東京電力を占領したい」
「兜町もいい」

といった声が書き込まれている状況だ。なお、10月15日には、いわゆる「韓流ごり押し」をめぐるフジテレビ抗議デモが東京・銀座で予定されている。

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