「そんなヤクザ言葉、あなた、やめなさいよ」
大臣の会見で、このような口調で質問をする記者は珍しく、別の記者が、
「そんなヤクザ言葉、あなた、やめなさいよ。記者でしょう。敬意を持って質問してくださいよ!」
「恥ずかしいよ、君はどこの記者だ!」
と怒鳴る場面もあった。
だが、不祥事に関する記者会見では、たびたび記者の態度が問題にされている。例えば、2011年3月14日に東京電力が開いた会見では、計画停電の対象エリアや、停電が始まる時間についての情報が二転三転。さらに、当初発表されていたエリア以外にも、誤って停電させていたエリアがあることが明らかになり、記者からは、
「計画停電ですらないじゃないか」
「どうせ、まだ(間違って停電させたところが)あるんでしょ!」
と怒号が飛んだ。
05年には、JR西日本の福知山線事故をめぐり、大手新聞社の記者が、同社幹部を
「そんなことないやろ、人が死んでんねんで!」
「あんたら、もうエエわ。はよ呼んで。そこから先は(社長に)聞くから。はよ呼んでよっ!」
「あんたら、みんなクビや!」
などと罵倒。週刊新潮が「『記者会見で罵声』を浴びせた『ヒゲの傲慢記者』の社名」という記事を掲載し、記者の態度を批判したこともある。