「限りなく自民党に近い」野田政権 政策決定システムが似てきた

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ねじれ国会、野党に配慮

   野田政権の新システムは、法案などの閣議決定前に党の事前承認を受けることになる。政調会の下部の「部門会議」「プロジェクトチーム」を経て、政調会長や代行、代理ら幹部5人で構成する「政調幹部会」での了承を得た上で、政調会長に幹事長、幹事長代行、国会対策委員長を加え、首相、官房長官と計6人による「政府・民主三役会議」を新設し、ここの承認を必要とするとした。

   自民党政権時代を「権力の二重構造」と批判してきただけに、自民党から「あの批判は何だったのか」(町村信孝・元官房長官)と皮肉る声が出ているが、こうした仕組みは、参院で野党多数のねじれ国会で、与野党協議にあたる政調に重きを置く体制が必要との判断だ。それは人事面にも現れ、政調会長に前原誠司元外相、代行に仙谷由人前官房副長官と、野党側とのパイプが太い重量級を充てた。前原氏は自民党の石破茂政調会長と、仙谷氏は大島理森副総裁、公明党の井上義久幹事長らと親しい。

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