NHKが2011年9月7日に放送した朝の情報番組「あさイチ」の内容がネット上で物議を醸している。援助交際の実態を掘り下げる内容だったが、家出少女が利用する「援助交際サイト」を実名で映し、そこで使われる隠語を丁寧に説明、援交を持ちかける男性の手口を紹介したりした。このため、「まるで援交ノウハウ提供番組」などと評判が立った。
また、風俗嬢の意見を番組で取り上げ、作家の室井佑月さんが援交している少女達に対して怒り、「(売春の)プロになったらいい」などと発言したことなども話題になっている。
「JK ホ別 苺@三也」の意味がわかりますか?
話題になっているのはNHK「あさイチ」の特集「少女漂流~母は知らない娘の秘密~」。援助交際や、それに陥った家出少女達の実態を掘り下げた内容だった。この番組は表現をオブラートに包まないことがウリのため、「セックス」という言葉が冒頭から何度も繰り返された。援交経験者という16歳から20歳までの女性がVTRで何人も登場し、
「セックスすることで私のことを必要としてくれる人がいる」
「プチ援交で、髪の毛とか、つばとかを買う人がいたから売った」
などという証言が冒頭に出て、ネットではまず「朝に放送する内容ではないだろう」 といった批判が出た。
番組では温床はケータイのサイトだと説明し、援交のカキコミで検挙された7割は中高生で、18歳未満の検挙率は06年に比べ10年は57倍になったと解説。家出から援交に発展するケースも多くとしたうえで、家出少女が使っている代表的なサイトを、モザイクを掛けずにそのまま映した。
ここでは「隠語」が使われているとしてその説明も行われ、
「JK ホ別 苺@三也」の意味は、「私は女子高生です。ホテル代別で1万5千円 池袋で」。「瓜」「佐保」「円/¥」は全て「援助交際」の意味。「TU」は「トリプル諭吉で3万円」。「WU」は「ダブル諭吉で2万円」のことだと解説した。
少女達に援交を持ちかける男性の手口や、サイトでの援交の誘い文句も紹介。家出少女達が集まり男性と交渉する「出会い喫茶」のような店の様子も放送したことから、ネットでは、援交をしたい男女にとって至れり尽くせりの番組だとし、「まるで援交ノウハウ提供番組では」などと皮肉る人も出た。