韓国の有力紙「朝鮮日報」ウェブサイトが2011年8月21日に起きたフジテレビへのデモの報道で、なぜかデモとは関係ない写真を掲載し、ネットで失笑をかっている。
誤って掲載した写真は、掲示板「2ちゃんねる」内で、今回のデモがいかに大規模だったものか、ネタとして取り上げていた写真の一つらしい。
「やっぱ2ちゃんチェックしてんだなwww」
朝鮮日報は8月21日夜、ウェブ版に「東京で2回目の反韓流デモ、6000人集まる」という見出しを掲げ、フジテレビデモについて報道した。記事には、デモ隊は400人ずつ組になり、韓流捏造を中断せよ、偏重放送を中断しろといったスローガンを叫び、午後5時までの局の周囲を行進した、と書かれている。そしてデモの様子を写した3枚の写真が掲載されたが、その一枚は、数え切れないほどの人がフジテレビを取り囲んでいるように見えなくもないものだった。
「2ちゃん」では同日の午後7時頃、「韓国のニュースサイトが偽デモ画像に釣られる」というスレッドが立った。この写真は、今回のデモがいかに凄かったか、ネタとして「2ちゃん」にアップした写真の一つで、朝鮮日報が間違って掲載してしまった。
「これVIPでネタにしてた奴じゃんwwwやっぱ2ちゃんチェックしてんだな」
「おい工作員w どうすんだよこれw」
「新聞社がネットで画像を拾って掲載かよ 取材しろ」
などと失笑が起きた。
掲載後1時間半で写真は差し替えられた
この写真がアップされたのは同日午後5時47分頃。韓国の読者からも記事コメント欄に「恥をかきたくなければ写真は下げた方がいい」などといった指摘が寄せられた。そうしたこともあったためか、掲載されてから1時間半ほどで別の写真に差し替えられた。
確かに問題の写真を見てみると、大量の人が写っているのだが、日の丸の旗や、プラカードを持っている人は写っていない。実は中国で撮影されたもので、春節帰省でごったがえす人々の写真なのだそうだ。朝鮮日報がなぜこの写真をフジテレビのデモと間違えて掲載してしまったのか。ネットで話題になっているように「2ちゃんに釣られた」のか、それとも単なるケアレスミスなのか、真相は分かっていない。