高騰続ける金 「バブル」いつ弾ける

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「換金売り」繰り返すと「いずれ大きな下げ」も

   ニューヨーク金先物相場で1オンス1500ドルの史上最高値を突破したと報じられたのが2011年4月のこと。それから4か月になろうというのに、なお右肩上がりを続けている。しかも、1800ドル台に達した。

   さすがに、個人投資家からは「そろそろバブルが弾けるのではないか」と心配する声が漏れてきた。「金バブルの崩壊」を指摘するアナリストも現れた。

   連日の最高値更新が伝えられていた8月5日、金は調整局面から一時値下がりしたが、その際は米国の景気後退に対する警戒感が高まったことが背景とされる。米株価が急落すると、金も換金売りが相次いで値を下げた。

   金相場について、ある商品先物アナリストは「一時的な調整局面はあっても、欧米の財政問題に抜本的な解決への道筋が見えないうちは、上昇基調に変わりはない」とみている。しかし株式など他の投資の損失補てんを、金を換金売りした資金で穴埋めすることを繰り返せば、「いずれは大きく下げる可能性がある」という。

   第一生命経済研究所首席エコノミストの嶌峰義清氏は、「金が下落に転じるには、金融引き締めに向かうのが唯一の条件ではないか」とみている。

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