2011年8月10日のサッカーのキリンチャレンジカップ日本―韓国戦。試合は3対0で日本が勝利したが、ロックバンド、Aqua Timez(アクアタイムズ)の太志(ふとし)さんが歌った国歌が「あまりにひどい」とネットで非難が殺到した。
専門家によれば「『君が代』はそもそも難しいところもある」。今回はキーの選択を間違ったのではないかと指摘されている。
「千代に八千代に」で苦しくなる
問題となったのは、試合前に行われた国歌斉唱だ。韓国の国歌が歌われた後、アナウンスとともに、スーツに金髪の太志さんがピッチに登場。周囲に深く礼をしてから、「君が代」を歌い始めた。
元気な声で伸びやかな歌い出しだったが、「千代に八千代に」のころから高音部分が苦しそうになり、「さざれいしの」では無理矢理声を絞り出しているようだ。最後の「こけのむすまで」も変わった歌い回しだった。
アクアタイムズは、2003年に結成されたロックバンド。06年に発売されたファーストシングル「決意の朝に」がヒットし、その年の紅白歌合戦にも出場した。ポップなサウンドにポジティブな歌詞で、10代の若者に人気がある。
太志さんは名の知れた人気バンドのボーカルだが、この国歌独唱があまりにも独特だったため、多くの書き込みがネットに寄せられた。「これはひどい」「歌い方はともかく音外してたな」「正直国歌では惨敗だった」「全然歌えてねぇ」と酷評するものが殆どで、軽い炎上状態になった。