「なでしこJapan、優勝!!すごいです」。蓮舫前行政刷新相(43)がツイッターでこうつぶやいたところ、「お前が言うな」などと批判が相次いでいる。
事業仕分けの過去がやり玉に挙がったわけだが、選手強化などに影響は出ていたのだろうか。
ツイッターのつぶやきがきっかけ
「白々しい。スポーツ振興も仕分けしたくせに」
「2位じゃダメなんです!!!」
なでしこジャパンがW杯で優勝した2011年7月18日朝。蓮舫氏がその歴史的快挙を称えると、ツイッターでは、こんな皮肉や嫌みの声が次々に上がった。それは、09年11月25日の事業仕分けで、スポーツ振興などの補助金を「予算縮減」と判定したことを指したものだ。
この仕分けで、蓮舫氏は、日本オリンピック委員会(JOC)や日本体育協会など同じような団体が広く薄く事業をしているとし、その効果に疑問を呈した。ほかの民主党議員からも、メダルが取れないようなマイナーな競技も選手強化の対象になっているとの指摘が出て、予算縮減に際して役割分担の見直しなどが求められた。
ところが、この判定に、一部競技の五輪メダリストらから、自己負担が増えて、メダルも取れなくなるなどと不満が噴出。その記者会見の模様が、テレビ放映される騒ぎにもなった。
その後の10年度予算では、前年より1%ほど増えて過去最高額を計上した。それは、メジャーな競技に対する支援の充実が図られたからだ。例えば、栄養士やトレーナーなどの人的サポートをする「チーム『ニッポン』マルチ・サポート事業」は、前年度の6倍にも膨らんでいる。
その一方で、JOCと日本体育協会の補助金がそれぞれ、4%、7%減らされていた。
こうした補助金削減で、女子サッカーにもしわ寄せが出ていたのか。