音楽プロデューサーのつんく♂さんがテレビで、日本の音楽界の現状と展望について語った。その中で、アイドルグループ「AKB48」について、戦略は評価しながらもライバルグループが必要だ、と強調した。
つんく♂さんが出演したのは2011年6月22日放送のBS11「テリー伊藤の月に吠えろ」。音楽プロデューサーの立場から、独自の理論を展開した。
「モー娘。」は会えないアイドルだった
「AKB48」の成功については、
「劇場をアイドル達と『会える場所』、と言い付けたところが成功の一つの要因。いいところに目を付けた」
と見る。自身がプロデュースした「モー娘。」などは会えないアイドルだった。しかし従来からアイドルはスーパーの屋上などで握手会をしていたし、アキバのメイド喫茶のメイドさんも会える存在だ。その発想を固定の劇場に持ってきたことが斬新だ、として戦略を評価した。
「選抜総選挙」については、こう語った。
「競い合うのは非常にいいこと。日本の芸能界は今まで仲良くしすぎた。一緒に手を繋いでゴール、のような」
アイドルグループは、誰が一番人気であるかを明かさなかった。メンバー達は楽かもしれないが、メンバー内でも切磋琢磨無くしては芸能界で勝ち残れない、というのだ。
また、「選抜総選挙」でファン一人が投票権付きのCDを何百枚も買ってお気に入りのメンバーの順位を上げる投票システムについては、「キャバクラ」のシステムと同じ、とした。
「キャバクラのオネェちゃん達にボトルを入れてあげるのと同じ。『ワタシ、今月1位になれないの・・・』よし、わかった入れたろ!ボトル、ドーン!!!」