「特にあまりコメントすることはありません」
週刊誌報道については、2011年6月23日の原子力安全・保安院会見でも質問が出た。これに対し、西山英彦審議官は、事実関係については、「個人的なことでもあるのでコメントしない」としたものの、報道されたことを謝罪した。「私の至らなさ」として、「深く反省し、身を正して参りたい」と述べたのだ。
西山氏はまた、この問題で海江田万里経産相から厳重な注意を受けたことを明らかにした。そのうえで、「被災者の方のお気持ちなども踏まえて、事故の収束およびそれに関連する情報提供のために職務に当たりたい」と強調した。
西山氏は、東大法学部卒のキャリア官僚で、原発の技術的側面に通じているわけではないようだ。しかし、事故後に、別の審議官2人が次々に交代した後に、異例の抜てきを受けた。その忙しさの中で女性と度々会っていたという情報はないが、今後の待遇に影響が出かねないような事態になった。
西山氏に直接聞くと、「特にあまりコメントすることはありません」とだけ答えた。さらに質問を続けようとすると、「ちょっと忙しいので、これで失礼します」と言って電話を切ってしまった。