ソフトバンクの孫正義社長は6月2日、岩手、宮城、福島の被災3県に義援金各10億円を送った。
孫社長はこの日、岩手、宮城の両県庁を訪れ、それぞれ知事に寄付目録を手渡した。福島県庁には社長室長が代理で赴いた。
孫社長は達増拓也・岩手県知事に「被災者の方々に一日も早く届くように願っています」と要請、知事は「有意義に活用させていただく」と答えた。宮城県では、村井嘉浩知事に対して県内に立地するコールセンター拡張などで雇用を支援する考えも示した。
このほか、千葉と茨城両県には2億円を寄付。日赤と中央共同募金会にも各10億円を贈呈、寄付総額は60億円になる。
孫社長は震災後、義援金として100億円をポケットマネーから出すことを表明。自治体や日本赤十字などを通じて寄付するほか、財団を設立して震災遺児の就学支援などに取り組む考えを明らかにしていた。
残る40億円は、復興を支援する財団を設立して基金の原資にするという。