原発問題収束したとたん「菅降ろし」復活?
さらに、福島第1原発の事故については
「今まで原子力エネルギーを押し進めていたことは誤りではなかった。ただ、このような巨大技術は、一度扱いを誤ると巨大な被害が生じる。現に、そういうことが起こってしまった。このことについては、我々も責任をとるし、まずやるべきことは、一体いかなることで、こういうことが起こったのかという検証を徹底的にやらないといけない」
「過去の日本の原子力政策の中に盲点があったことは否定できない」
と反省の弁を披露。菅首相が中部電力の浜岡原発停止を要請したことについても、経緯の説明が不十分だったことは疑問視したものの、要請自体については「ひとつの選択」と、一定の評価をしている。
ただし、まだ火種はくすぶっているとの声もある。例えば中曽根康弘元首相は5月13日の産経新聞のコラムで、
「ここにきて、菅政権は長期化するとの見方が出ているが、私は続いても2、3か月くらいだろうと思う。原発の騒ぎが収まれば、政権には外交や他の内政の課題が山積していることがわかり、菅首相の政治力への不信が再び噴き出すからだ。『ポスト菅がいない』のを理由にした延命にはくみしない」
と、原発問題が収束したとたんに、「菅降ろし」の動きが復活するとみている。