東日本大震災で被害を受けた福島県いわき市にある温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」は、45年ぶりにフラダンスショーの全国巡業を復活させる。
石炭離れが加速した1960年代に、炭鉱町の衰退を防ごうと開業したのが同施設の始まりで、ダンス指導を受けた炭鉱作業員の娘らのフラダンスショーが人気を集め、経済危機を乗り越えた。こうした町の再生を描いた映画「フラガール」でも有名になった。
全国巡業は開業前に新人ダンサーチームが行って以来のことで、再びフラガールに復興の象徴になってほしいという願いが込められている。場所や時期は未定で、復興の状況を見ながら決定していく。
なお、施設は震災後、ガラスが破損するなどの影響が出て現在も休業中だ。再開に向け安全点検をしつつ新ホテルの建設も進めているが、原発事故の影響もあり見通しは立っていないという。