NHKの大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」がなんだかおかしい。「時代考証がめちゃくちゃ」から始まって、「主人公の演技にに無理がある」といった指摘に加え、秀吉が「志村けんのバカ殿のようだった」という人もいる。
「江」は2011年1月から放送開始。ビデオリサーチの調査によれば、当初の視聴率は22%前後で推移していたが、6話で20%を切り11話は15.7%まで落ち込んだ。
「次回も見ますって言うのがなんか恥ずかしい」
「江」への批判は、主人公を演じる上野樹里さん(24)が9~10歳の少女を演じることに無理があり、上野さんの当たり役「のだめカンタービレ」の「のだめ」にしか見えないと騒がれた。また、「時代考証がめちゃくちゃ」「わざとらしい脚本で笑いを取ろうとする」などという意見も多く出た。
12話は11年4月3日に放送されたが、ネットではドタバタコメディーのようだったとし、岸谷五朗さんが演じる豊臣秀吉について「志村けんのバカ殿のようだった」という感想もあった。タイトルは「茶々の反乱」だったが、内容は、秀吉から贈られた着物や食事を茶々が拒否するというもので、
「大災害が起きたこの時期に不謹慎な内容だ」
と怒りを露わにする人もいた。ちなみにこの日の視聴率は17.1%だった。
毎週放送を楽しみにしているファンも胸を痛めているようで、ネットのブログや掲示板に
「次回も見ますって正直に言うのがなんか恥ずかしいです」
と嘆いている。
「大人の新たな展開が待っています」とNHK
また、SNS「ミクシィ」には1万5000人以上が参加している「江」のコミュニティーがあり、そこには今回の12話の内容について
「また賛否両論になりそうな演出を。個人的には面白いんですけど、見ていてたまにハラハラします」
「苦々しい場面もあるかと思いますが大好きなドラマなので、批判コメントが少しずつ減ることを願っています」
といったコメントが付いている。
NHK広報によれば、「江」の現在までの展開は当初の予定通りに進んでいる。主人公の幼少期を子役ではなく上野さんが演じるのは、大人になる「江」の成長を視聴者が見て、感情移入を強くしてもらうためなのだという。はしゃいだ感じのシーンがあるのは子供時代を描いているからで、
「江はこれから、恋をし、結婚、そして時代の荒波の中で生きていきます。子供時代とは違った大人の新たな展開が待っていますので、引き続き応援宜しくお願いします」
と話している。