チェルノブイリ原発事故や東海村臨界事故で被ばく者治療に携わった米国のロバート・ゲール医師が来日し、2011年3月23日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。この席でゲール氏は、福島第1原発が与える健康への影響は、チェルノブイリよりも大幅に小さくなるとの見通しを示した。
またゲール氏は「根本的な違いは、原子炉の種類の違い」だとして、漏れ出た放射性物質はチェルノブイリと比べて少ないことを指摘。発ガンリスクは極めて低いと指摘した。
さらに、
「福島や日本中で、『放射線』の意味が理解されていないことが問題。リスクや、どのような対応を取るべきかについて知らせるべきだ」
と、現状の説明不足を指摘した。