東北関東大震災で日本全国に自粛ムードが広がる中、京都大学は2011年3月18日、24日に行われる卒業式で「仮装等の行為」を慎むよう、学生に異例の通達を出した。
京大の卒業式では例年、卒業生による仮装(コスプレ)などのパフォーマンスが恒例となっており、メディアにもたびたび取り上げられるいわば「名物行事」だ。
「コスプレ禁止の京大卒業式に何の価値があるのか!」
写真は京都大学正門(2009年6月撮影)
18日に大学から卒業予定者に送られたメールによると、震災による甚大な被害と今なお続く救援・復旧作業を考慮し、「卒業式では、このような時期にふさわしくない仮装等の行為を厳に慎み、厳粛に挙行すべきだ」と表明している。
学生には「充分に自覚のある行動をもって卒業式に臨むよう」と求め、もしコスプレなどで出席した場合には、「入場をお断りすることがあります」としている。
ツイッター上では「京大の伝統が…」「コスプレ禁止の京大卒業式に何の価値があるのか!」「こういうメールが来る事自体何かがおかしいw」といったつぶやきが飛び交うとともに、「各国の民族衣装で正装する分にはいいんだよね?」など、早くも「抜け道」を探す声も出始めている。