「原発事故で東日本つぶれることも」 首相の問題発言に批判殺到

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   東北関東大震災をめぐる東京電力の対応に、菅直人首相がいらだちを強めている。早朝に東電本社に乗り込み、清水正孝社長らを怒鳴りつけるという異例の事態も発生した。

   さらに、笹森清内閣特別顧問が、「東日本がつぶれることも想定しないといけない」との首相発言を披露。さらに波紋を広げている。

菅首相「僕は原子力に詳しい」

   「首相動静」によると、笹森氏は2011年3月16日夕方、首相と15分にわたって会談。笹森氏がその後に報道各社に明かしたところによると、菅首相は福島第1原発が最悪の事態になった場合の対応について、

「東日本がつぶれるというようなことも想定しなければならない。そういうことに対する危機感が非常に薄い。僕はこの(原子力の)問題に詳しいので、余計に危機感を持って欲しいということで東電に乗り込んだ」

などと述べたという。なお、菅首相は東京工業大学で応用物理学を専攻している。

   この「東電に乗り込んだ」というのは、3月15日早朝の出来事を指している。政府と東電が一体で危機対応にあたる「福島原子力発電所事故対策統合本部」(本部長-菅直人首相)の発足のあいさつで、菅首相は

「テレビで爆発音が放映されているのに、官邸には1時間ぐらい連絡がなかった。一体どうなっているんだ」
「あなたたちしかいないでしょう。撤退などはあり得ない。覚悟を決めてください。撤退した時は、東電は100%潰れます」

と声を荒げたという。

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