中国・四川省のテーマパーク「国色天郷楽園」に2010年暮れ、突如現れた「機動戦士ガンダム」そっくりの巨大ロボット。著作権を侵害していると指摘があり、撤去されたが、この後改造されて帰ってきた。しかもついに夜間ライトアップされてだ。
中国の大手ポータルサイト「網易」によれば、全長15メートルの巨大ロボットは11年1月30日までに、同園に再登場した。中国の旧正月である「春節」のイベントに合わせた復活で、ベースの色は黄色のままだが、トゲやパイプなど、ゴテゴテとした装飾が新たに付け加えられている。
旧正月イベントの目玉?
ロボットは撤去前と同じく表面がナイロン布で覆われており、夜間は黄金色にライトアップされる。国色天郷楽園の公式ウェブサイトは旧正月仕様に変更されているが、ロボットについては撤去前のようにはっきりとした記述はない。ただし、ライトアップイベントの説明として「未来の星で、未来戦士とモンスターとの戦いを体験」との一文があり、これがロボットの公式設定だと見られる。
日本のテレビ局も「まるで悪役キャラクターのようです」と復活したロボットを紹介。テーマパークの広報担当者はTBSの取材に対し、「ロボットは『天郷2号』という名前で、我々の設計部がデザインしたものです。自主設計ですので権利侵害にはならないです」と答えたという。
同園ではニンジン型キャラクターや巨大ツリーなど、さまざまなオブジェが夜間にライトアップされているが、「天郷2号」も意外と人気な様子だ。中国ネットユーザーの間では、「すごかった!」「私は天郷2号がお気に入り」との感想も出ている。旧正月のイベントは2月17日まで続く。