小学校や中学校では、教室の掃除をホームルームの前か後に行うことが多いが、掃除を「あんまり要らない気がする」とする現役中学生のツイートをめぐり、ネット上で論争が起こっている。ツイートが書き込まれたのは2010年12月下旬だが、およそ半月がたっても、賛否両論の議論が続いている。
ツイートの主は、大阪府の中学2年生、西田成佑さん(14)。西田さんは、2011年1月1日の日経新聞の特集「跳べニッポン人」の中で、「つぶやく中学生 世界中に『先生』」という見出しで登場。経済 をテーマに、ツイッターで経済学者などと議論していることなどが紹介されている。
「業者が掃除すれば学校ももっときれいになるのに…」
西田さんは、2010年12月17日夜、
「学校掃除ってあんまり要らない気がする。生徒じゃなくて業者が掃除すれば学校ももっときれいになるのに…」
とツイート。この発言に、多くの反応が寄せられた。
とりわけ多かったのが、掃除の教育的側面を強調するもので、西田さんはこれに否定的だ。例えば「日本の学校掃除は教育の一貫でもあるらしいね」という声には、
「学校掃除に教育効果があるのか甚だ疑問です」
と反論。
また、「精神の教育上、それでは意味が無いんです。誰かがやってくれる的な教育では、正しい心が育たないとは思いませんか?」というツイートには、
「その論には、自分たちが掃除することで『正しい』心が育っている、という前提が必要です。その前提が成立しているかどうかはかなり怪しい」
と反論している。