「さかなクンさん」と呼ばず失礼しました NHKが「ツイッター」で謝罪

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   NHK広報局が「ツイッター(Twitter)」で、東京海洋大学客員准教授のさかなクン(35)の話題を取り上げたところ、読者から「さかなクンさん」と呼ぶべきで「敬称を付けないのは失礼だ!!」との苦情が寄せられた。同広報局の「ツイッター」担当者は、ツイッターに謝罪文を掲載したうえで、苦情を寄せた人に直接に謝るという事態となった。

   さかなクンは水産庁の水産政策審議会特別委員や、数々の水族館、博物館の研究員を歴任、2010年12月15日には70年前に絶滅したとされた淡水魚「クニマス」の発見に貢献したとしてニュースなどに大きく取り上げられた。お茶の間では魚類に詳しいタレントとして知られ、「ギョギョッ!!」などという掛け声とともに人気者になっている。

「気にしないように」というツイートも

   今回の「さかなクン」騒動は、NHK広報局が運営するツイッターで広報局員が「さかなクン」と書いたのが発端だった。これに対し、「さんをつけろよ、デコ助野郎」「呼び捨てだなんてさっすがー!マジパネェッス!」「さかなクンさん、とお呼びしましょう」「さかなクンさんは芸人じゃねーし」

などと苦情のリツィートが殺到した。

   広報局員は事態が飲み込めていないようで、「さかなクンさん?」などと「ツイッター」上で何度も聞き返し、「さかなクン」本人が「さん」を付けることを望むなら、そうしなければならないのかもしれない、とした後で、「ツイッター」に謝罪文を掲載。

「先ほどのツイートで、さかなクンさんを、さかなクンとお呼びしてしまいました。たいへんな失礼をいたしました。申しわけありません。お詫びして訂正いたします。何卒ご容赦ください」

   そして、苦情を寄せた人達1人1人に謝った。その数は20を超えた。

   やがて

「誰もが失敗するものです次は失敗しないように気をつけてください」
「これからはさかなクンさんを二度と呼び捨てしちゃいけないヨ!」

といったリツィートが寄せられるようになった。さらに、イタズラで責めているだけなので気にしないように、といったツイートが寄せられた。

さかなクンは『さん』が付かなくても気にしていない

   これに対し、広報局員は、

「すみません、ちょっと意味が分かりかねるのですが、『さんをつけろ』という冗談があるのですか!?」「どうしてこんなに多くの方から、同じような文面のお叱りをいただくのかが、わからなくて、胃が痛くなっておりました…ネタだったとわかって、ちょっとほっとしていますが、なんだか力が抜けしまいました」

などとツイート。

   実際には「さかなクン」には敬称を付け「さかなクンさん」とするのが正当なのだろうか。さかなクンが所属する事務所・アナン・インターナショナルに問い合わせてみたところ、まず、「さかなクン」は、この全体が名前であるため、「さかなクンさん」などと敬称を付けて呼ばれることもあり、これはこれで正当なのだという。ただし事務所は

「私共としては『さん』が付いていないから敬称を略された、などとは考えておりませんし、さかなクン自身も『さん』を付けなくてもいいと言っていますし、特に気にしてはおりません」

ということだった。

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