「様々な市民感情・カルチャーに配慮して、直ちに撤去」
人権団体側が2010年12月6日付(米国時間)でドンキ側に送った文書では、
「我々のメンバーのひとりが、御社のチェーンでかぎ十字入りのナチスドイツの制服が売られているのを見て、衝撃を受けている。ナチスドイツは第二次世界大戦でユダヤ人に対する大領虐殺を行った。600万人の無実のユダヤ人や、それ以外にも数百万人の無実の人々がナチスに殺害された。その中には、150万人の子どももいた。かぎ十字は今でも、アジア人を含む全ての『非アーリア人』への憎しみの象徴だ」
などと主張、ドンキに対して販売の中止を求めた。この文書は12月7日午前にドンキ側に届き、数時間後には撤去が完了したという。
ドン・キホーテグループの広報室によると、「ナチスの総統」は10年に入って10セットを仕入れ、これまでに4セットが販売された。つまり、文書が届いた直後の12月7日午後に、6セットを撤去したことになる。同社は、
「企業の社会的責任を果たすという意味で、様々な市民感情・カルチャーに配慮して、直ちに撤去した。今後はこのようなことがないように徹底したい」
と話している。
製造元のパーティーグッズメーカー(東京都足立区)は、
「マスコミ対応できるものが終日外出しており、コメントできない」
としている。