AKB48は無名の「高校野球部」 応援団のファンと喜びを分かち合う
総合プロデューサー秋元康さんに聞く/創刊4周年記念インタビュー最終回

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台湾、ロシア…いろいろな国からオファー

―――名古屋のSKE48、大阪のNMB48、この先も、劇場は広がって行きますか?

秋元 「会いに行けるアイドル」がコンセプトですから。地元の野球チーム、東京だったら、読売ジャイアンツとか、名古屋だったら、中日ドラゴンズとか、大阪だったら、阪神タイガースを応援するように、いろいろなチームを作りたいですね。

―――メンバーが20歳以上のSDN48も、メジャーデビューするんですよね?

秋元 「アイドルは若くないとだめだ」という定説を覆したいからです。なんか、年上のアイドルの時代が来るような気がするんですよね。

―――海外進出も考えていらっしゃるんですよね?

秋元 面白そうじゃないですか?どこまで、世界に通用するのか…。野茂選手がメジャーリーグに行くと行った時も、みんな、半信半疑だったでしょう?でも、今、イチローを始め、多くの日本の選手がメジャーリーグで活躍するようになりましたよね。そんな夢を見ています。台湾、ロシア、中国、韓国、アメリカ、イタリア…いろいろな国からオファーが来ていますが、どうですかねえ。歌もダンスも、世界に通用するレベルではないんですけど、みんな、AKB48が持っている不思議なエネルギーに魅了されるんです。

―――これからのAKB48は?

秋元 どうなるんでしょうね。何も決めていません。僕が予定を立ててしまったら、それこそ、予定調和になってゆきますから。どうであれ、「ガチ」を観せ続けたいと思います。たとえば、「21日のじゃんけん選抜、どうなるんだろう?」と、結果がわからないものを、時代は求めているんですよ。

【秋元康氏のプロフィール】
   1956年、東京生まれ。高校時代から放送作家として活躍し、「ザ・ベストテン」「オールナイトフジ」「とんねるずのみなさんのおかげでした」など手がける。また、作詞家として、美空ひばり「川の流れのように」を始め、数々のヒット曲を生む。2008年、ジェロの「海雪」で、日本作詩大賞受賞。京都造形芸術大学副学長。日本放送作家協会理事長。

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