強制わいせつ致傷に女性宅侵入… 沖縄の米兵犯罪8月も相次ぐ

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強姦事件など公になるのは5分の1程度?

   沖縄県が公表している資料によると、「米軍構成員等」による「犯罪検挙」件数は、昨09年は50件、08年は70件、07年は63件などとなっている。例年、「窃盗」が多いが、「凶悪犯」事件も毎年起きており、08年2月には、米兵による女子中学生暴行事件も起きている。

   10年8月の「強制わいせつ致傷」事件を受け、米国総領事館を訪れ抗議した市民団体「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」(共同代表、高里鈴代、糸数慶子)によると、強姦事件などは親告罪で、訴え出ることができない女性も多いため、「統計上表に出てくるのは5分の1程度ではないか」との見方もあるという。

   同会は、1995年に起きた米兵3人による小学生女児への婦女暴行事件をきっかけに発足した。同会へは性犯罪被害女性からの相談もある。中には、バーなどで「こちらが英語は分からないと思っているのか、米兵たちが『帰国する前に2、3人レイプしとかないと沖縄に来た意味がない』などと話しているのを聞いた。何とかならないか」という訴えがあったこともあるそうだ。

   現在、民主党代表選が9月14日の投開票に向け進行中だ。候補者の小沢一郎・前幹事長が、普天間基地(沖縄県宜野湾市)移設問題について、米国と再協議する必要性を訴えている。一方で、菅直人首相を支持している前原誠司・国土交通相は「具体論なく言うと『鳩山(前首相)さんが苦しんだのは何だったんだ』となる」と苦言を呈するなど党内は迷走気味だ。

   普天間移設問題だけではなく、在沖縄海兵隊のグアム移転も大幅に遅れる見込みとなっている。「行動する女たちの会」事務局では、「基地がある限りこうした事件は起こり続ける。基地撤退を求めていく」と話している。

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