日テレのチャリティー番組「24時間テレビ」に、ネット上での批判が止まない。タレントにギャラを払うとしたらおかしい、といった指摘の数々だ。毎回のように噴出するが、それでも稼ぐ視聴率が番組を支えているようだ。
「日本テレビは、数億円のCM収入料とタレントのギャラを、全額募金するべき」
「チャリティーの割にギャラ入るとか矛盾してるよな」
「出演タレントが募金用の小銭を手渡されて・・・」
これらは、2010年8月29日付ヤフー・ニュースのコメント欄上位にあった書き込みだ。ニュースの見出しに「<はるな愛>母と抱き合い涙のゴール 『24時間テレビ』チャリティーマラソン」とあったが、ネットユーザーは冷めて見ているわけだ。
日テレが同日までの24時間で集めたと明かした募金額は、3億円弱。最終的には、それより多くなる見込みだが、ギャラなどを含めて番組制作に多額の出費があるとみられており、それに厳しい目が向けられている。
さらに、ツイッター上では、番組ボランティアをしたという男性の家族が、こんな告発をして注目を集めている。ある出演タレントがテレビスタッフに募金用の小銭を手渡されて、それを募金箱に投げ入れたというのだ。
タレントに高額のギャラが払われたり、自らは募金もしていなかったりというのは本当なのか。
日本テレビの総合広報部に取材したところ、担当者が忙しいということだった。そこで、少し古いが、視聴者からBPOに寄せられた疑問に対し、日テレが2000年11月に回答したものがある。
それによると、タレントには基本的にボランティアで依頼しており、長時間出演の場合などに謝礼を支払っているという。それも通常のギャラより少なく、タレントによっては辞退することもあるとしている。また、ほとんどのタレントが自前で募金を持ってくるという。