「生めんタイプがなくなることには変わりません」
ところが、生産終了発表から1カ月後の8月24日、新たな発表が…。「ラ王」をノンフライめんタイプに切り替えてリニューアル復活させる。「ラ王 背脂濃コク醤油」など2商品。9月6日から関東甲信越・静岡地区で売り出し、10月4日からは全国で展開するというのだ。
日清食品ホールディングス広報部の担当者によると新しいラ王は「全くの別物」。現在の技術でできる「最高のカップラーメン」だという。「カップラーメンは年間30億円売り上げればヒットと言われますが、その3倍100億円を目指します」と強気だ。価格は248円なので、4000万食以上売れなければいけない計算になる。
生産終了を大々的にPRしていただけに、ツイッターには「買いだめした自分は負け組」「なんのための追湯式典だったんだ」「復活早すぎ」といったつぶやき多数見られる。
同社担当者は、
「混乱を招いたことは申し訳ないと思っています。しかし、生めんタイプのラ王がなくなることには変わりがありませんので」
確かに、振り返ってみると「追湯式典」サイトには「ありがとう、ラ王。さようなら、生タイプ」という記述があった。生産を終えるのはあくまで「生めんタイプのラ王」だと言っているようにも見えなくもない。
今回のラ王「復活」はメディアでも大きく取り上げられた。朝日や毎日などの全国紙が報じ、夕刊フジは「『ラ王』1カ月で『復活』に怒りのファンも 『閉店商法だ』」という見出しをうたった。