「太田総理」退陣後の身の振り方 「お笑い」から文化人路線?

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   「太田総理」のニックネームがある日本テレビのバラエティ番組が、2010年9月末で打ち切られることが分かった。代わりに、太田光さん(45)は、ゴールデンタイムに他局でレギュラー番組を2つ持つことになった。しかし、ネット上では、「太田嫌い」の書き込みも依然多く、前途は必ずしも安泰ではない。

   爆笑問題がゴールデンから消える! ネット上では、「太田総理」打ち切りの一部報道に、こんなうわさが駆け巡った。

他のキー局で10月からバラエティ番組が2つ

今後は「特番」だけに
今後は「特番」だけに

   レギュラー番組の打ち切りそのものは、事実だった。「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」は、太田光さんが総理大臣に扮し、マニフェストを掲げて国会議員らとトークバトルを繰り広げる内容で、その激論ぶりに一時は20%近い視聴率に。しかし、2010年9月いっぱいで、4年半に及んだ番組はひとまず幕を閉じることになった。

   最近は、視聴率の1ケタ状態が続いていたが、人気低迷が打ち切りの理由なのか。

   光さんの所属事務所タイタンの担当者は、取材に対し、こう説明する。

「もともと視聴率を取る番組ではないですので、それがすべてではありません。どんな番組にも区切りはあり、終了は前々から決まっていたということです」

   レギュラー番組はなくなるが、10月以降も、特番は放送されるという。

   ネット上では、番組に出演していた浜田幸一元衆院議員が逮捕されたことや、番組で官房機密費問題を取り上げたことが原因では、との見方もある。しかし、この担当者は、「それは素人が言うようなことで、番組終了とはまったく関係がありません」と否定した。

   「太田総理」が打ち切られると、光さんが出演するゴールデンタイムのレギュラー番組がゼロになってしまう。この点について、担当者は、そうではないとし、他のキー局で10月から光さん出演のバラエティ番組が2つ始まることを明らかにした。

SMAPの曲を作詞したり、映画監督に意欲も

   とはいえ、ネット上の太田光さんの評価は、必ずしも芳しくはない。

   ミクシィの日記やヤフー・テレビの感想では、番組が好きだったとして、終了を惜しむ書き込みは多い。しかし、2ちゃんねるを中心に、「太田嫌い」の書き込みも相当数あるのだ。

   「太田は、うすっぺらい知識ふりまわしているだけ」「『太田が正義』みたいな空気にしているのがちょっと気持ち悪い」「文化人知識人気取るコメディアンもういらないすよ」「たけしみたいに聞き役に徹することのできない太田の器の小ささばかりが目立った」…

   これに対し、タイタンの担当者は、こう理解を求める。

「太田の発言は、芸人のパロディーですので、真剣に取られてもらっても困ります。番組は、まともに捉えられ過ぎだったと思います。お笑いではなくなっているのではないか、という指摘もありますが、中途半端でもいいと考えています」

   番組については、出演する政治家も多いなど、各方面から認められていたという。ネット上の「太田嫌い」は、番組打ち切りには関係ないとしている。

   光さんは最近、SMAPの曲を作詞したり、映画監督に意欲を示したりしている。「太田総理」をきっかけに、文化人などお笑いとは別方向に行くことはないのか。

「作詞はたまにしていますし、映画はデビューのときから考えていました。政治に行くつもりはありませんが、太田の基本は、漫才師でして、新ネタを作るためにいろいろなことをしているだけですよ」
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