「郵便事業」と「ペリカン」が内輪もめ
今回の遅配の原因として、ペリカン便を扱っていた職員がゆうパックの作業に不慣れだったことを指摘する報道もある。書き込みには、「ペリカン君たちの未入力大量発生w」「うちでもペリカン未入力発生www ちゃんと対応しとけ、バカ野郎www」と、「ペリカン出身者」を批判する内容が書かれた。すると、
「日通由来の人達はメシも食わずにがんがってる(編集部注:頑張ってる、の意) 上の人も現場で汗かいて一つでも多く物を支店に流そうと区分機にかけてる それをよそ目に郵の人達は12時きっかりに昼メシ食ってるw」
と、今度は郵便事業側の「お役所仕事ぶり」を指摘するような反論。さらには「新東京ターミナルは、供給が弱い。元日通から言わせて貰えばワザとゆっくりやってんのかとしか思えんよ」と郵便事業出身者へ非難の声。現場が殺伐として、「内輪もめ」しているような雰囲気がうかがえる。
郵便事業会社の鍋倉眞一社長は、7月4日の会見で、職員の研修や予行演習を実施したことを強調した。ところが書き込みの中には、「研修所で一日で終わった 教える支社のやつらですらまともに内容把握できていない」とある。これを読む限りでは、とても十分な研修だったとは言えない。
7月8日、郵便事業会社は遅配について「7日以降ほぼ回復しております」とウェブサイト上に掲載した。最悪の状態は脱したが、失われた顧客の信用を取り戻すだけでなく、「地獄」のような目にあった現場の士気を再度高めるのは容易ではなさそうだ。