矢野経済研究所は2010年6月28日、ソーシャルゲーム市場に関する調査結果をウェブサイト上で公表した。ソーシャルゲームとは、mixiやGREE、モバゲータウンなどのSNS上で提供され、ユーザーがゲームを介してコミュニケーションを図れるオンラインゲームを指す。
09年度の国内ソーシャルゲーム市場は、前年度比7.5倍の338億円と急拡大した。11年度には1171億円に達すると予測している。成長の要因としては、SNSが「基本プレイ無料」のゲームを数多く提供するようになり、ユーザーを中心にソーシャルゲームの利用が進むこと、SNSのコミュニケーションツールとして定着していくことを挙げている。
SNSの「基本無料」ゲームは、アイテムを入手するうえで課金されるものが多い。SNS利用者の多くは携帯電話からアクセスしているため、「着うた」などの有料コンテンツに慣れており、また決済手段も整備されていることから、ゲームアイテム購入にも抵抗が少ないと見られる。このことがソーシャルゲームの早期の収益化と市場の拡大につながった模様だ。