サッカーワールドカップ(W杯)でE組の日本は2010年6月25日(日本時間)、デンマークを3-1でくだし、決勝トーナメント進出を決めた。新聞各紙は、岡田武史監督の采配をしきりに持ち上げている。だが、事前の評論家やネット利用者の大半の予想は「トーナメント進出はできない」というもの。これが見事に覆されただけに、ネット上では「岡ちゃんごめん」などとする「謝罪の声」であふれかえっている。
W杯が開幕するまでは、岡田ジャパンの下馬評は散々だった。例えばライブドアが、リーグ戦の組み合わせが決まった09年12月に「日本代表はグループリーグ突破できると思う?」と題して行ったネットアンケートでは、87.7%が「突破できない」と回答。
「神様 仏様 岡田様」と監督を絶賛
ライフネット生命が3月下旬、20~39歳の男性1000名を対象に行った調査でも、58.5%が「1次リーグ敗退」と予想した。少なくともネット上では、岡田ジャパンに対して非常にネガティブなイメージがついていた様子で、グーグルで「岡田武史」と検索しようとすると、「解任」という言葉が関連キーワードとして表示される有様だ。
大会前は酷評された岡田監督だが、それを跳ね返す形で2大会ぶり2回目の決勝トーナメント進出を決めたとたん、マスコミからは称賛、ネット上では謝罪の声が相次いでいる。スポーツ各紙は、6月25日午後、W杯特集号を臨時に発売。
岡田監督が試合前、選手達に「勝ちに行くぞ。点を取りに行かないと、今日の試合には勝てない」などと声をかけたことが良い結果につながったとの見方もあり、ニッカンスポーツは、見開きで
「神様 仏様 岡田様」
と、岡田監督を絶賛する見出しを付けた。
前出のライブドアのネットアンケートでは、「岡田ジャパン、デンマーク戦は何点?」と題して10点満点で投票を募ったところ、実に62.7%が「10点」と回答。次に多かったのが「9点」の20%だ。