果敢なプレーでサッカーワールドカップ(W杯)の日本ゴールを守る川島永嗣・ゴールキーパー(27)らが、ゲイ界から注目を集めている。ゲイ向け下着英語通販サイトに写真が大きく掲載されたのだ。
2010年6月25日の同サイト(アンダーウエアクリック)では、数日前の川島選手の写真に続き、デンマーク戦でもゴールを決めた本田圭佑選手(24)の写真も登場している。サッカー日本代表は、第1次リーグで「格上」チームを相手に勝利を重ね世界のサッカー界から注目を集めているが、活躍を重ねる中、一部の選手は世界のゲイ界からも熱い視線を浴びているようだ。
英語下着通販サイトに写真登場
このサイトには、筋骨たくましい男性がパンツ1枚の姿で様々なポーズをとっている写真が掲載されている。股間を強調する構図も目立つ。そんな写真に混ざって川島選手が登場したのは、サッカーW杯の日本―オランダ戦(日本時間6月19日)後のことだ。
写真は、黄色のユニフォームを着た川島選手のゴールポスト前の立ち姿だ。写真下の英語の説明書きによると「失点直後に少し動揺し、ちょっと悲しそうな」様子の川島選手だ。「彼には多分、TLCが必要だ」ともある。TLCとは、「Tender Loving Care」(思いやりのある細心のケア)の略のようだ。
川島選手の写真が同サイトに掲載されたことは、インターネット掲示板「2ちゃんねる」でもちょっとした話題となった。同サイトを見ていたら川島選手の写真が出てきたので「一瞬右手が止まった」と報告する人や、「ちょっと川島にドキドキ」していたと告白する人もいた。
6月25日の同サイトでは、さらに本田選手の対デンマーク戦前の練習風景の写真や、W杯で主審を務める西村雄一主審(38)がイエローカードを掲げる「凛々しい」写真も載っている。ほかに、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手(25)の写真もあった。
「男らしい中にも子どもっぽさを秘めた感じ」
なぜ川島選手や本田選手は、ゲイ界から「注目」されたのだろうか。日本のあるゲイ関連業界の40代の男性によると、サイトのことは知らないが、川島選手らが「モテる」のはよく理解できるという。
一般の人が見ると川島選手は、「少しごつい感じの顔」に見えるかもしれない。しかし、「私たちからすると、かわいい」のだそうだ。「男らしい中にも子どもっぽさを秘めた感じ」がとても良いのだという。テレビでW杯の川島選手の出場試合を見て、「(ゲイの人から)モテると思った」。本田選手も、川島選手に比べると「子どもっぽさが失われつつある」が、「良い感じ」の容姿だ、と話した。
西村主審については顔が分からないが、「一部の欧米人ゲイの間では、東洋人の男性はかわいい、とモテるようです」とも解説した。
もっとも、両選手を知る、あるサッカーJリーグ関係者は「彼らにゲイの気がある、といった話は一切聞いたことがない」と話している。