アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版第2作目のDVDとブルーレイに予約注文が殺到している。2010年5月26日発売にも関わらず、4月下旬の段階で80万枚を突破。DVD発売に合わせたローソンとのコラボ企画も好評で、もはや「エヴァ」と付けば何でも売れるという状況になっている。
「エヴァンゲリオン」はオリジナルのアニメが1995年に放送された。これまでにも劇場版が数作作られてきたが、07年から「新劇場版」4部作が公開され始め、09年6月に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は290万人を動員。興行収入40億円を記録し、09年度映画興行収入ランキング8位に入った。
DVDやブルーレイ「ここまで売れるのは異例」
DVDとブルーレイは2010年5月26日に発売される。劇場で放映された「2.0バージョン」をデジタルリマスター版にした「2.22バージョン」で、劇場未公開シーンなどの映像特典や、初回生産分には劇場上映生フィルムコマが付属する。
発売元のキングレコードには既に小売店からの予約注文が殺到しているといい、4月下旬段階で、DVDとブルーレイ合わせて80万枚を突破。08年4月に発売された1作目『序』の発売後の売り上げは、DVD・ブルーレイ合計80~90万枚なので、それを大きく上回る反響だ。
キングレコードの担当者も「ここまで売れるのは異例」とした上で、
「DVDは1万枚を超えると『売れた』というレベルなので、50万枚や100万枚というのはジブリやハリウッドの大作程度です。それに、アニメで売れる物というと、ジブリや『サマーウォーズ』のようにファミリー向けであることが多いのですが、『エヴァ』は違います。そうした点も珍しいですね」
と話す。また前作は売り上げ80~90万枚のうち、ブルーレイは約25万枚だったが、今作は予約注文約80万枚のうち、半数以上の約45万枚がブルーレイとなっている。