「学生への配慮が欠けていた」
こうした反応を受け、同社は24日、社長名義で謝罪文を発表した。11年度卒の採用活動は例年以上に判断が難しく、面接担当者から、一部学生について「もう一歩何か強いアピールがあったら次の選考にすすんでもらいたい」という声が出ていた。本社が福岡にあるため、遠方の学生にわざわざ来社してもらわなくてもいいようにと、選考の場に「非公開という前提で」YouTubeを選んだ。殆どの学生がパソコンを使って就職活動を行っていることを踏まえ、十分にテストした上で判断したという。
だが、一部学生の動画が誤って一般公開されてしまった。「使い慣れた社会人と、そうでない学生への配慮が欠けていたのが今回の一番の原因です」と説明している。「関係者の皆様にご迷惑おかけしたことを改めてお詫び申し上げます」と陳謝した。
採用を担当した同社総務室によると、4月初旬から中旬にかけ「再チャレンジ制度」の案内を行い、十数名の応募があった。26日現在、一般公開されてしまったことが確認されているのはこの女子大生1人だけだという。現在も引き続き削除依頼を行っている。
「傷付いているのはご本人ですので、ご本人、ご家族とお話しして、誠意を持って対応させていただいております」
と話している。