電気事業連合会が2010年4月16日に発表した2009年度の電力需要実績(速報)によると、全国の電力会社10社の産業用大口電力販売量は、前年度比7.4%減の2608億6900万キロワット時となった。下げ幅は08年度の5.9%を上回り、2年連続で過去最大の減少幅を記録した。09年度は上期に鉄鋼や機械などを中心に電力需要が低迷、これが響いた。
09年度全体の電力需要は3.4%減の8585億キロワット時だった。
また、同時に発表した3月の産業用電力大口電力販売量は、19.9%増の229億2800万キロワットで、4か月連続で増加した。輸出が好調なことを受けて、鉄鋼や機械などの需要が堅調に推移している。ただ、足元の需要は増加しているものの、リーマン・ショック前と比べると、なお低い水準にある。