上映中の米SF映画「アバター」が、迫力ある3D映像を売りに大ヒットしている。米CNNが、映画から離れる不安に「うつ状態」になるファンが出ていると報じているほどだ。話題の3D映画、日本での反応は――。
「革命です。映画歴史に残る'モンスター'です 3Dだと まるで8次元です!」
「雪のシーンなんかはほんとに触れそうなぐらい映画館全体にふりそそいでました。このすごさだけは体感してみないと分からない…」
美しい世界から離れることで「うつ」に?
2000人近くが参加するミクシィのコミュニティ「アバター"AVATAR"(映画)」には、こんな感想が続々と書き込まれている。
アバターとは、ジェームズ・キャメロン監督があの「タイタニック」から12年ぶりに世に問う話題作だ。2009年12月18日に全米公開されて大ヒットし、興行収入がタイタニックに次ぐ歴代2位に躍り出ている。日本でも12月23日に公開され、2010年1月13日に興収が50億円を突破した。タイタニックとほぼ同じペースだという。
映画のストーリーは、人類が美しい星で先住民と人間のDNAを組み合わせたアバターを作ろうとするが、主人公がこの計画に疑問を持ったことから壮絶な戦いに巻き込まれていくというもの。3次元空間を再現する3D映像で作られており、映画館では、専用メガネで楽しむことになる。
映像はとてもリアルだといい、米CNNが12日に報じたところによると、その美しい世界から離れることの不安感からファンサイトで「うつ状態」を告白するアメリカ人もいる。これには1000件超ものコメントが付いているという。さらに、「自殺を考えた」というファンも出ているというのだ。
日本でも、ファンから同様な告白が出ているのか。映画「アバター」関係者の話。
「細かくネット上を探せばあるかもしれませんが、そこまで行き過ぎた人はいないようですね。海外には、極端な人がいるのでしょう。日本では、アニメ・ゲームの文化が根付いているので、そんなことがないのでは」