4人組ロックバンド「フジファブリック」のボーカルとギター・志村正彦さんが2009年12月24日急死し、25日に公式サイトで発表された。29歳という若さでの訃報に、ミュージシャンやファンから、その死を追悼する声が続々と書き込まれている。
死因は不明で、検査の結果も「不詳」だという。フジファブリックは04年にメジャーデビュー。代表曲に「赤黄色の金木犀」「若者のすべて」などがあり、09年5月にはアルバム「CHRONICLE」をリリースしていた。
フジファブリックのインターネットラジオ「ネトネト言わせて」は09年12月17日に更新。メンバー4人全員で収録に臨んでいた。この日で165回、これが最終回となっていたが、志村さんは収録の中で、
「また新たに復活する予定なんで、お楽しみに!それまでしばし、お別れのお時間でございます」と、再開に意欲を示していた。しかし、それは叶わなかった。
「本当に素晴らしい才能を持っているのに…なんでだよ」
あまりに突然の訃報に、悲しみの声が多数見られる。「TRICERATOPS(トライセラトップス)」のドラムス・吉田佳史さんは、
「なんでだろう…信じられない…なぜなんだろう…。本当に素晴らしい才能を持っているのに…なんでだよ…」
とやりきれない気持ちを綴れば、「POLYSICS(ポリシックス)」のリーダー・ハヤシさんも「志村君、素敵な歌を聴かせてくれてありがとう。またいつか」と、その死を悼んだ。SNSサイト「mixi(ミクシィ)」内、フジファブリックの関連コミュニティでも、
「信じられない。考えれば、考えるほど悲しくなるだけ」
「やっぱり早すぎるよ。まだこっちにいてほしかったよ」
「みんなのコメントや日記眺めてるだけで涙出ます」
と、志村さんを惜しむ声が3000件以上、間断なく書き込まれている。
メンバーは音楽活動を継続していくというが、今後の活動は未定。予定されていた29日に大阪、30日に幕張メッセでのライブイベントへの出演もキャンセルが決まっている。