外務省は2009年12月4日、外相や副大臣らの記者会見がオープン化されたことに伴い、記者クラブに所属していないフリーや雑誌、ネットメディアの記者に対して、省内に入るための「アクセス・パス」を発行すると発表した。パスの発行対象は、事前登録を完了済みで、定例記者会見に平均週1回以上参加している者。09年12月中旬をめどに 申請の受付を始め、10年1月からパスを発行する。
またアクセス・パスを発行された記者は、外相の海外出張の同行取材も可能になった。オフレコや事前発表の解禁時間に関する外務省との合意を守るなど、同行取材の慣行に従うことを条件に、同行取材が認められる。
外務省では09年9月29日、外相の記者会見が記者クラブに所属していないメディアにも開放された。会見ではフリーやネットの記者が積極的に質問しているほか、動画サイトによるネット生中継も行われている。岡田外相は12月4日、新しい記者会見の運営について「現時点では問題は生じていない」と述べ、オープン方式を続けていく姿勢を明確にした。