文科省職員がウィニー使用 生涯学習の内部情報流出

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   文部科学省の職員が業務情報を自宅パソコンに保存し、ウィニーを使用して流出させていたことが分かった。流出したのは、生涯学習関係の内部情報やほかの職員数人の携帯電話番号など。同省は、この職員を厳重注意処分にしたが、情報管理の甘さが問われそうだ。

   流出が発覚したのは、2009年10月中旬。外部からの情報提供をもとに、文科省の情報化推進室が調べたところ、同省の職員が同16日、定められた手続きをせずに業務情報を自宅に持ち帰り、個人のパソコンに保存していたことを認めた。

東京大学の卒業論文なども?

ウィニー使用の職員が…
ウィニー使用の職員が…

   この職員は、違法コピーが問題になったファイル共有ソフト「ウィニー」を使用しており、自宅パソコンがウイルスに感染して保存情報が流出していた。

   流出したのは、2005~07年にかけての生涯学習審議会の内部情報など。省内職員数人の携帯電話番号が書かれたファイル2つも含まれていた。文科省では、この職員に対し、文書で厳重注意した。ただ、その上司については、関知しえなかったとして、処分していない。また、処分も公表していなかった。その理由について、情報化推進室長は「懲戒処分ではなかったため」と説明している。

   2ちゃんねるでは、09年11月21日ごろ、文科省のある男性係長が同省や個人の情報を流出させていたとして話題に。12月に入ってスレッドが立ち、次第に祭り状態になってきているが、同室では、職員がこの男性係長であるかについて、「個人情報に関わること」として明らかにしなかった。ただ、情報流出が確認されたのは、この職員だけとしている。

   男性係長から流出したとされるのが、同じ生涯学習関係の資料や係長の名前が載った東京大学の卒業論文など。同省の資料には、「取扱い注意」とされた05年度の活動方針案や、同省事業の政策評価審査表などが含まれていた。個人情報には、卒論のほか、就職予備校に出したとみられる本人名の国家Ⅰ種試験合格体験記などもあった。

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