ちょっとした「つぶやき」を気軽に投稿するミニブログサービス「ツイッター(Twitter)」がブームになっているが、似たような「つぶやきサービス」が続々登場している。女子高生版ツイッターと呼べるものもあれば、企業内でのコミュニケーションツールを目指すサービスもある。個性豊かな新サービスは「2匹目のドジョウ」をつかめるか。
企業内のコミュニケーションツールとして活用
モテない男女のコミュニティサイト「非モテSNS」を運営する永上裕之さんは2009年10月6日、ツイッターとほぼ同じ機能を備えたつぶやきサービス「ピモテ(pimote)」を始めた。ツイッターと同じく140字以内のつぶやきを投稿して、ネット上でのコミュニケーションを楽しめる。30代の男性ユーザーが中心のツイッターに対抗するため、女子高生を中心にした10代や20代の若者をターゲットにすえる。
「ツイッターはリアルな世界でバリバリ仕事をしているようなビジネスマンに受けているサービスで、実名での利用が推奨されているが、ピモテはその逆をいく。どちらかといえば孤独な日常生活を送っている人たちに匿名で利用してもらって、ネット上で知らない人とまったりしたコミュニケーションを楽しんでもらいたい」
と、永上さんはツイッターとの違いを強調する。
ツイッターに似た「つぶやきサービス」はほかにも次々リリースされている。SNSサイトのミクシィ(mixi)は9月17日、150字までのひとことコメントをつぶやくサービス「mixiボイス」を正式に始めた。あくまでもmixi内でのやりとりに限定し、自分の友人(マイミク)とのコミュニケーションに活用してもらおうという狙いだ。
すでにツイッター的なサービス「スマート(SMART)」をiPhoneやPC向けに展開していたモディファイも8月11日に携帯版をスタートさせ、利便性の向上をはかった。ツイッターと異なるのは、会社内での活用を強く意識している点だ。新書『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)の著者でもある同社の小川浩社長は
「グループウェアと同じ発想で、企業向けに有料サービスを展開していきたい。社内の掲示板や気になった記事をメモするツールとして、社員だけにアクセスを限定した環境でSMARTを使ってもらおうと考えている」
と事業戦略を説明する。