読売新聞が2009年9月13日、早稲田大学と共同で実施した全国世論調査結果を朝刊で発表した。「民主党に期待している」という回答が72%と高い数値を示した。一方、10日に夕刊フジがニコニコ動画上で行った調査では「民主新政権へ期待」は29%にとどまり、読売・早大調査と比べると「真逆」ともいえる結果だった。「本当の世論」はいったいどちらなのだろうか。
読売・早大調査「60歳以上」が4割超
読売新聞社と早大の調査は、衆院選後の9月5~6日に面接方式で行った。全国250地点の有権者3000人が対象で、1827人の男女が回答した(有効回収率は60.9%)。「民主党に期待しているか」という質問に対し、「期待している」と「ある程度」がともに約36%で、計72%が「民主に期待」と答えた。衆院選前の6月下旬に行った前回調査の52%から大きく上昇し、同社と早大が08年10月から計7回実施している調査では最高だった。回答者の内訳を見ると、20歳代が8%と最も低く、最高は60歳代の23%だった。70歳以上も18%と高く、「60歳以上」が40%超と半数近くを占めていることになる。
読売新聞はこれまでに、早大との共同調査以外の世論調査結果も公表している。衆院選前の09年8月21日には、「民主300議席を超す勢い」などと報じていた。