北陸銀行と北海道銀行を傘下にもつ、地方銀行大手のほくほくフィナンシャルグループ(FG)は、2009年8月27日に公的資金を完済する。国が保有している残額の199億5000万円(発行価額ベース)の優先株式を、約220億円(取得価額、1株につき628円31銭)で買い取って消却する。
ほくほくFGは、傘下の北陸銀行と北海道銀行がバブル崩壊後の不良債権処理のため、1998年~2000年にかけて総額1400億円の公的資金の資本注入を受けた。11年で完済に漕ぎ着けた。
公的資金を受け入れている銀行の中では、りそなホールディングスや中央三井トラスト・ホールディングスなどが、リーマンショック後の金融危機の影響による収益力の低下などで、返済計画の見直しを余儀なくされた。