英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」(Britains Got Talent)で、48歳のスコットランド人女性「スーザン・ボイル」(Susan Boyle)の熱唱する姿が2009年4月11日に動画サイト「YouTube」にアップされ、すでに3500万回の再生回数を数えるほどの人気となっている。
スーザンは独身で無職。ふつうのおばさん、といった風情だ。ステージに上がり、インタビューを受ける様子もたどたどしい。「プロのシンガーになりたい」というスーザンに、観客や審査員からは失笑も漏れていたが、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の「夢やぶれて」(I Dreamed a Dream)を披露すると観客、審査員ともに騒然、大歓声。約2分間の熱唱に、観客はスタンディングオベーション、審査員からは「これほど驚いたことはない」「心の底から感動した!」など最大級の賛辞が送られていた。
19日には複数の英メディアが、スーザンが番組中で「目標」としていたミュージカル歌手、エレイン・ペイジのコメントを紹介。「私を含めたみんなが彼女のパフォーマンスに心を奪われたわ。彼女とデュエットすべきかしら?」と賞賛。すでにスーザンには取材や出演の依頼も殺到しているそうで、今後ますます注目を集めそうだ。