中古携帯電話の販売が伸びている。機種変更すると支払額がかなり高くなってしまうのに加え、不況による「節約」が後押ししているらしい。最新機種では、平均して4割ほど安くなるという。
「SIMカード」を差し込むだけで使用可能
中古携帯電話とは、解約済や機種変更でいらなくなった端末など、電話番号などの「契約情報」が登録されていない端末のことで、通称「白ロム」と呼ばれている。NTTドコモ「FOMA」や、ソフトバンクモバイル「Softbank 3G」など、現在主流の第3世代携帯電話で言えば、「SIMカード」と呼ばれるICカードが入っていない状態の端末だ。
「SIMカード」とは、書き換え不能な固有のID番号と、電話番号などの「契約情報」が記録されたICカードで、この「SIMカード」を端末に差し込み、認識させると、携帯電話として使えるようになる。日本では現在、端末と「SIMカード」の携帯電話会社(キャリア)は同じものでなければならない。
中古携帯電話販売店は、不要になった携帯電話端末を買い取り、個人データを消去した「白ロム」を販売する。ユーザーは機種変更したい場合、自分が加入しているキャリアの「白ロム」を購入し、カードを差しこむだけで使用することが可能だ(auの場合のみショップで手続きが必要)。「SIMカード」を所有していない場合は、購入した「白ロム」を各キャリアショップに持って行き、新規契約する。