大ベストセラー「佐賀のがばいばあちゃん」の作者・島田洋七さんが、朝日新聞のインタビューでちょっとした「ウソ」をつき、それが掲載されていた。島田紳助さんがテレビ番組で「追及」し、洋七さんもそれを認めた。もっとも洋七さんは「ホラとかウソはつくべきですよ」といい、芸風だといわんばかりだ。
「甲子園にセカンドで出た」?
紳助さんと洋七さんが出演したのは、2009年4月6日に放送された日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」。洋七さんを見て芸能界に入りたいと思ったくらい、お笑いの才能に満ち溢れていて、とても尊敬している。そう紳助さんは持ち上げる一方で、虚言癖のかたまりのような人だとも紹介した。
たとえば、こんな例だ。
「広島の広陵高校の野球部出身で、甲子園にセカンドで出た」
洋七さんはずっとこう言い続けてきたのだという。しかしそれはウソ。このウソを信じたテレビ局もあり、広陵高校野球部監督とのご対面企画を持ってきた。その際、セカンドを守っていた生徒とは名字が違う、と指摘されると、「母親、離婚したんです」と目に涙を溜めて答えたのだそうだ。
次に番組では朝日新聞の06年8月17日の紙面が映し出された。それは洋七さんが高校野球甲子園大会について語った、顔写真入りの記事だった。洋七さんはそこでこう語っていた。
「ばあちゃんはこうも言ってたなあ。『高校野球は引き分けがいい』って。孫と同じような年の子供たちが勝ち負けでくっきり分けられるのが嫌だったのかな」
番組では、人生のうんちくを語る「がばいばあちゃん」も、ひょっとして洋七さんの作り話しなのではないか、という疑問も出ていた。この記事を紳助さんが紹介したとき、「ばあちゃんは絶対言っていない!」という声が出演者達から漏れた。紳助さんは、この記事の信憑性は低いとし、
「朝日新聞社!(洋七さんに)訊きに行くなよ!!」
と叫んだ。