小沢一郎・民主党代表が、公設第1秘書の起訴後も代表続投を表明している中で、各メディアは2009年3月25日から27日にかけて同代表の進退に関する世論調査を実施、いずれも約6割が「納得できない」「辞任を」と厳しい意見が目立っている。
共同通信社と読売新聞社はそれぞれ25日と26日両日で電話世論調査を実施した。代表続投に関し、共同では「辞任すべき」という回答が66.6%、読売では「納得できない」という回答が68%と、ともに6割以上が続投に批判的という見方が出ている。これはニコニコ動画(ββ)が25日、ネットユーザー向けに行ったアンケートでの「辞めるべきだった」との回答58.8%をも上回り、厳しい世論が浮き彫りになっている。
会見の「涙」、逆に不信感
テレビ朝日も朝の報道番組「スーパーモーニング」内で100人に街頭アンケートを行っている。これによると「支持しない」が64人と、こちらも6割以上が批判的。
「今思いを伝えるなら、それ(涙)が手っ取り早いんじゃないの」
「涙を見せればいいのかと。違うだろう」
という街頭からの声が紹介され、続投会見時に小沢代表がみせた「涙」が逆に不信を招いている様子だ。
そんな中、しかし、大手ポータルサイト「ヤフー」での調査は「逆」の結果を示しており、むしろ批判は「代表辞任」を求めた民主党議員に向く、という現象が起きている。
同サイト内で09年3月24日から行われている「小沢代表の続投の判断を支持しますか?」とのアンケートには、27日18時現在で2000票以上の投票があり、「支持する」との回答は71%にのぼる。