対馬の観光客、ウォン安で激減 韓国資本の飲食店も閉店

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「飲食店を閉めたり、やめたりしているケースも目立っています」

   しかし、ウォン安となった08年9月以降、韓国人観光客は激減している。対馬市の観光物産推進本部によると、韓国からの入国者は08年10月には約7800人で前年比5%減。11月は約4400人で同45%減、12月約2300人と同55%減だった。

   観光物産推進本部はこう話す。

「ほとんどの観光バスが満員でフル回転だった9月以前に比べ、最近はあまり走らなくなったことが見た目にもわかる。また、定期船も週末には2~3便あったものが、今では1便に減った」

   対馬市内のあるホテルでも、08年7月までは満室が続いていたが、宿泊客は徐々に減った。とくに、08年10月以降は、部屋の半分以下ほどしか埋まらない状況が続き、「苦しかった」と嘆く。09年1月からは料金を1000円値下げる対策をとり、50室ある客室は7~8割ほどが埋まっているそうだ。ただ、客単価は落ち、依然として売り上げは苦しい。別のホテルでは、観光客がほとんど泊まっていないケースもあった。

   担当者は、このような状況に「今後どうなるかわからない。これまで韓国人観光客頼みだったところがあるが、これからは日本人客も呼び込むようにしないと、先行き見込みがないのでは」と頭をかかえている。

   また、対馬市議会の国境離島活性化特別委員会委員長をつとめる、作元義文さんは、

「以前は韓国人観光客が来ることを見込んで、土地や建物を買い取り、飲食店などをオープンしていました。それが、最近では飲食店を閉めたり、やめたりしているケースも目立っています。韓国資本による不動産の買い取りも、それほど増えていないようです」

と話している。

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