金融庁は、当初2009年3月末までの時限措置としていた株式の空売り規制を延長する。空売り規制は、リーマン・ショックで株価が急落したことを受けて08年10月末から実施しているが、株式市場の混乱がいまだに続いており規制の継続が必要となっている。金融庁は「まだ正式には決まっていない」としながらも、どの程度延長するかなど具体的な内容を詰めている。
空売りは、自分が持っていない株式を証券会社から借りて売る手法。具体的には、借り入れる株式の手当がつかないまま売却する「ネーキッド・ショート・セリング」と呼ばれる手法について、株価下落が加速する恐れがあるため、規制を延長する。また、発行済み株式総数の0.25%以上を空売りした場合の報告義務も継続する方向だ。