2009年2月23日の参院本会議で、政府が提示した8機関16人の人事案のうち、人事院人事官に起用を予定されていた千野境子・産経新聞元論説委員長を含む3機関7人が、野党の反対多数で不同意となった。3人いる人事院人事官のうち1人は、1953年以降、報道機関出身者が就任してきており、民主党は、「報道機関指定の事実上の天下りポスト」として反対していた。
人事院人事官が不同意となったことに関し、漆間巌官房副長官は同日の記者会見で、国会に再提示する場合は「報道出身者以外から選ばざるを得ない」と述べ、報道機関出身者を候補から外す方針であることを示した。