石油危機超える最悪のマイナス幅? GDP前期比年率2ケタ減は確実

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   日本経済が急激に悪化、2009年2月16日に公表予定の08年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率の予測値は前期比年率2ケタ減が確実視されている。シンクタンクの予想もマイナス10%~13%前後に集中、オイルショック当時の1974年1-3月期を超える「過去最大のマイナス幅」になる可能性が出ている。

08年10-12月期は過去最大の落ち込み

   日本経済は未曾有のグローバル不況に直撃を受けている。2008年10-12月期の実質GDP成長率は、多くのシンクタンクの予測値も、前期比年率マイナス10%~13%前後に集中している。

   第一生命経済研究所が2月9日に発表した実質GDP予測値の修正は、前期比年率マイナス13.3%。09年1-3月期についても、鉱工業生産や1月の輸出額などが2ケタ減の大幅な悪化で、「08年度下期の国内景気は、かつてないほどの悪化となった可能性が高い」としている。

   マイナス13.3%だとすると、過去最悪の1974年1-3月期のマイナス13.1%を超える。74年当時はオイルショックで、モノ不足の狂乱物価と、最近と同じような工場の閉鎖や新規採用の抑制などの雇用調整、企業倒産も相次いだ。

   日銀の門間局長は、鉱工業生産の急激な落ち込みについて「いざなぎ景気を超す69か月もの景気の拡張分をわずか数か月で吹き飛ばしたことになる」と、あまりに激しい変動に手の打ちようがないようす。09年1-3月期は、08年10-12月期よりも「さらにマイナス幅が広がる」と予測している。

   与謝野馨・経済財政担当相も2月10日の閣議後、「日本経済はパフォーマンスが非常に悪化している」と、厳しい経済情勢にあることを認めた。

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