野村ホールディングスが2009年1月27日に発表した08年4-12月期連結決算(米国会計基準)は、最終損益が4923億円の赤字となった(前年同期は860億円の黒字だった)。世界的な金融危機の影響で、株式や債券のトレーディング損失や保有資産の評価損が膨らんだ。また、経営破たんした米リーマン・ブラザーズの事業買収に伴う費用を計上したことも響いた。
08年10-12月期の最終損益は3429億円となり、4四半期連続の赤字。10-12月期の赤字幅は大きく、収益が急激に悪化したことを裏づけた。09年3月期通期での赤字は確定的で、赤字額も過去最大になる可能性がある。
収益悪化に伴い野村HDは、傘下のインターネット専業証券のジョインベスト証券を野村証券に統合する方向で検討に入った。野村証券のネット事業としてサービスを拡充していく方向。